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小学時代に習った、短いけれど印象的な歌に「雪と子ども」があります。こんな歌です。
冬に歌った歌であることと、メロディーや “シーハイル” の歌詞だけは覚えていて、長年、タイトルを思い出すことができませんでした。が、何年か前にどうにかしてこの歌を特定し、楽譜も見つけることができた次第です!
では、童謡「雪と子ども」について掘り下げていきましょう。
原題も原曲も不明!?
「雪と子ども」はノルウェー民謡を原曲に持ち、童謡詩人の小林純一氏が歌詞をつけました。
では、原曲のノルウェー民謡とは、いったい何でしょうか?
たしかに曲調は日本らしくなく、ヨーロッパのものである感じはします。また雪やソリが登場するのは、どことなく北欧らしさもありますね。
ただ残念ながら、原題も原曲もよくわかりません。わからないということは、ノルウェー民謡であるという確証はなく、あくまでそう言い伝えられているということにすぎないわけです。
しかし私はあきらめません!色々聴き漁ったりしているうちに、「雪と子ども」の原曲にめぐり逢うことができる!そう信じています。
そこで早速、聴き漁りしてみたところ……
これが原曲?似ている曲を発見!!
なんとなんと、見つけてしまいました!!
原曲といえるか自信はありませんが、ノルウェーのフォークミュージックに、それらしい曲がありました。
ポルス舞曲
見つけたのは、20世紀初頭に北モレで活躍した Hallvard Ørsal という民族楽器奏者が作曲したポルス舞曲です(ポルスとは、ノルウェーの伝統的なカップルダンスの一種らしいです)。
下記タワーレコードのサイト内にて、この曲(楽曲リストの上から2番目にある「Pols Etter Hallvard Ørsal」)を試聴できます。20秒ほど聴いていると、これか!?というメロディーが出てきます。
⇒ タワーレコードで試聴する サービス終了
これを耳にしたとき、本当ビックリしました。そっくりそのまま「雪と子ども」というわけではありませんが、面影があると思いませんか?
同じ曲で奏者が異なる動画がありましたので、下に貼っておきます。これも20秒ほど聴いていると、これか!?というメロディーが出てきます。
いや、やはり似てますわ〜!
原曲だと断定はできない
上記のポルス舞曲が原曲だと仮定しても、この舞曲自体、実はもっと古い民謡などを真の原曲として持っている可能性も考慮に入れたいところです。だって、「雪と子ども」の原曲は、一応ノルウェー “民謡” とされているのだから。
ただ、「雪と子ども」は NHK『みんなのうた』で1962年に放送された記録がありますが、上記のポルス舞曲が20世紀初頭頃なので、時系列的には整合性はとれます。
歌詞はないのか?
ちなみに、上記のポルス舞曲が原曲ならば、歌詞がないということになります。舞曲なので、別に歌詞がなくてもおかしくはありません。
原曲に歌詞がないとなれば、日本語の「雪と子ども」は、次のどれかに該当すると思われます。
- 先ほどのポルス舞曲を原曲に持つ [何らかの歌] (それこそノルウェーの民謡とか童謡とか、ノルウェー以外の国の歌とか諸々)の歌詞を小林氏が訳したケース
- 先ほどのポルス舞曲自体が [何らかの歌] を真の原曲として持っていて、その [何らかの歌] や、[何らかの歌の派生歌] の歌詞を小林氏が訳したケース
- 先ほどのポルス舞曲とは全く縁のない [何らかの歌] が真の原曲であり、その歌の歌詞を小林氏が訳したケース
- 原曲やその派生曲に歌詞はなく、小林氏がまったくの新しい歌詞を付けたケース
もし 1 〜 3 ならば、その歌がこの世のどこかにあるはずです。一応情報としては、原曲はノルウェー “民謡” とされているのだから、歌があっても良い気がします。むしろそのほうが自然です。
仮に 4 だとしても、いったいどういった経緯でポルス舞曲が題材に使われたのかが気になるところです。作詞をした小林純一氏は知っているのでしょうか。もうとっくに亡くなっていますが…。
今回話題にしているメロディーは、2005(平成17)年に日本テレビで放送されたドラマ『女王の教室』の「女王のテーマ」をなんとなく想起させますが、私だけでしょうか?
日本語の歌詞と説明
原曲の考察は終わりにして、「雪と子ども」の歌詞を見ていくことにしましょう。
歌詞
ふれふれ ゆきよ
ふりつもれ
ぼくらにゃ ゆきは
ともだちだ
さあ みんな
もりのむこうまでいそごう そりを
はしらせて
いそごう ゆきを
けちらして
さあ シーハイル
こえも たからかに
歌詞は口語なので、理解はしやすいですね。
シーハイルとは?何を歌っている?
「雪と子ども」の歌詞の中からひとつだけ印象的な言葉をピックアップするなら、”シーハイル” でしょうか。
シーハイルとは、ドイツ語表記すると Schi Heil です。意味はスキー万歳。スキーヤー同士の挨拶です。今回の歌ではソリですけどね。まあ深い意味はないと思います。
歌からは、雪が降りしきる丘や森でのソリ遊びなどをしている様子が想起されます。雪の中で純粋に遊ぶ子どもたちの歌ですね。短調の歌ですが、暗いというより、日が出ていないほどの雪模様で、なおかつとてつもなく冷たい空気感を感じます。
シーハイルの歌
そういえば、シーハイルといえばこんな歌もあります。「シーハイルの歌」です。もちろん、今回の「雪と子ども」との脈絡はないと思います。
ただ、私が「雪と子ども」を探しているとき、”シーハイル” という言葉をヒントに調べていたので、この「シーハイルの歌」ばかり出てきてイライラしたんですよね。お前じゃねーよ!って。


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