しろいともだち(坂田修)ありがとうたのしかったね…

唱歌・童謡

お待ちしておりました!

気温が上がってきて、春らしくなってきました。にしても今年はだいぶ早く暖かくなってきています。でもなんかおかしい。この時期に半袖でも過ごせるなんて!四季は壊れてしまったのでしょうか。

さて、今回は童謡の「しろいともだち」についてです。まずは私が歌ったものを掲載します。

冬の終わりと春の到来を感じる歌ですね。うれしいんだけど切ない……そんな感情になる歌です。

では、早速解説を進めていきましょう。

何を歌っているのか?

まずは歌詞の内容を見ていきたいと思います。本ブログには歌詞を直接全文は載せられないので、上に貼った動画などで確認しつつ読み進めていただきたいと思います。

特に詳しい解説をするまでもないと思いますが、この歌では、冬とのお別れと春との再会を歌っています。

しろいともだちとは誰か

タイトルにもなっている “しろいともだち” とは雪のことですが、具体的に、空から降る雪のことか、積もった雪のことか、雪だるまのことか、はたまた別の雪なのか……。

そういったことを私は考えていましたが、結論、分かりません。

といいますか、歌った時点で想像したもので良いと思います。厳密に、しろいともだちが誰なのかを特定する必要はないばかりか、それをここでやって何の意味があるのかとも思ったりします。

きょねんのおもいでたちとは何か

しろいともだちよりも謎めかしいのは “きょねんのおもいでたち” ではないか?と思います。

私が思うに、これは、春の植物や土の中から出てくる虫や動物たちのことでしょう。

積もった雪が解け、地面が見えるようになります。地面からは、草花たちが喜んで芽を生やすことでしょう。もちろん雪が解けるというのは比喩でもあり、冬が終わるということを指しているのだろうと思います。

また、春になれば、虫たちは生き生きと動き出し、冬眠から覚める動物たちもいます。

上記の生き物は、寒い寒い冬には眠りについたように静まり返っていますが、また新たな春が来ることで、久しぶりに再会することになるというわけです。歌詞の最後に “めぐるきせつ” と出てきますが、まさにそのことです。

2番はさらに美しい

1番の歌詞を読んでいるとちょっと切ない気持ちになりますが、2番では表現が美しくなり、読んでいて明るく前向きな気持ちに私はなってきます。

感動ポイントとしては、春になったら、白い雪が桜の花吹雪になるという部分。当然、雪が桜に変化することはありません。それは魔法の世界だけの話です。でも、この歌の中では、そのマジックが描かれているのですね。

いや、マジックというのは誤解を招きますね。雪という自然の産物が、春になると桜の花吹雪という自然の産物に とって代わられるという現象の、なんとも美しい表現です。

もっというと、雪(冬)との別れの寂しさを和らげる表現……といいますか、切ない気持ちを前向きなものに切り替えるための明るい表現なのだなあと思います。作者である坂田修さんの清らかさが感じられます。

歌詞後半に出てくるカタカナあいさつ

歌っていて最も謎に感じたのは、1番・2番共に、後半に出てくるあいさつのことばがカタカナになっているということ。

1番の冒頭の “ありがとう” は後半で “アリガト” となり、2番の冒頭の “さようなら” は後半で “サヨナラ” となります。別にひらがなのままで良いはずなのに、わざわざカタカナにしてあるということは、何か意味があるのでしょうか。

正直なところ、真相は私には分かりません。

しかし、ひらがなとカタカナとでは、印象が変わります。ひらがなだと本当にきちんとしたあいさつに思えますが、カタカナだとどこか気楽で遊び心のような印象があります。ちょっと照れくさく言う感じもありますね。

どっちが良い悪いではないです。あいさつを届ける相手は友達なのですから、あまり堅苦しくても、なんだか距離感が生まれてしまいます。でも、きちんとしたあいさつをしないわけにもいかない。だから冒頭ではひらがなになっていると……。

以上は私の解釈にすぎないので真相は分かりませんが、実際に歌うことがあったら、ひらがなとカタカナの違いを考えてみることは、けっこう面白いかと思います。

うたのおにいさんと、うたのおねえさん

ここで、「しろいともだち」に関連するうたのおにいさん・おねえさんのお話をしていきたいと思います。

坂田修さん

「しろいともだち」の作詞・作曲者は坂田修(芸名:坂田おさむ)さんです。

坂田修さんは、1985(昭和60)年4月から1993(平成5)年3月までNHK『おかあさんといっしょ』に出演し、第7代うたのおにいさんとして活躍しました。第16代うたのおねえさんの神崎ゆう子さんとの名コンビは歴史に残るほどだと思います。ぬいぐるみ人形劇〈にこにこぷん〉の、じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりを覚えておられる方も多いでしょう。

坂田修さんは、うたのおにいさんを卒業する頃で既に40代になっており、当時の姿の若々しさにはビックリです。

今井ゆうぞうさん、はいだしょうこさん

「しろいともだち」が登場したのは、どうやら2006(平成18)年2月の『おかあさんといっしょ』のようです(間違っていたらご教示ください)。その頃のうたのおにいさん・おねえさんは、今井ゆうぞうさんと はいだしょうこさんでした。

今井ゆうぞうさんは第10代うたのおにいさんとして、2003(平成15)年4月から2008(平成20)年3月まで活躍しましたが、残念なことに、2020(令和2)年12月に脳出血のため急逝されています。当時、そのニュースには大変驚きました。

一方 はいだしょうこさんは元宝塚女優で、第19代うたのおねえさんとして、今井ゆうぞうさんと同じ時期・期間に活躍しました。番組内で、ぬいぐるみ人形劇〈ぐ〜チョコランタン〉のスプーの絵を描いたとき、非常に個性的な仕上がりになったのは、今でも有名な(?)話です。


以上で「しろいともだち」のお話を終わりますが、音楽的なお話を最後にひとつしておこうと思います。

1番と2番とでは、前半の中の後半部分のリズムが異なり、特に2番のリズムはやや難しく感じました。音無しでリズムとりの練習からやって、それができてから音を付けていくのが良いと思います。

この、1番と2番とでリズムが異なるのは、歌ではよくあることです。それがまた日本語を生き生きとしたものにしてくれ、音楽のマンネリ化を防いでもくれます。

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