すてきな雪景色[ウィンターワンダーランド](F.バーナード、漣健児)ソリに乗って行こう…

唱歌・童謡

お待ちしておりました!

今回はちょっとオシャレなクリスマスソングをご紹介します。その名も「すてきな雪景色」です。「ウィンターワンダーランド」といえばピーンとくる人も多いかもしれませんね。

例のごとく、まずは歌ったものを掲載します。ひとりで三重唱をしているので、どうぞご笑聴ください!

これ、実は楽譜に書かれている音を間違えて歌っている箇所があるんですよね。さらに、上の動画では訳詞者の苗字が “蓮” になっていますが、正しくは “漣” です。”さざなみ” と読むんです。……実に不勉強でした。これは始末書もんですわ!またさらに、作詞者の “D.スミス” にも少し問題がありますので、後述します。

それはさておき、「すてきな雪景色」について、今回は深掘っていきたいと思います。

結核療養中に作詞されたらしい「Winter Wonderland」

「すてきな雪景色」は元々英語の歌で、「Winter Wonderland」といいます。作詞者は R.B.スミス。作曲者は F.バーナード。1934年発表の作品です。

闘病の中での作詞

アメリカのペンシルバニア州出身のR.B.スミスは、実に短い人生でした。1901年から1935年の人生だったのです。彼が「Winter wonderland」を書いた1934年には、結核でサナトリウムに入っていたそうです。病床で作詞したわけですね。

歌詞のインスピレーションは、彼の地元の公園が雪に覆われていたことから得たという説があります。

作詞者の名前の謎:R.BスミスとD.スミス

原詞の作詞者はR.B.スミスですが、私の動画ではD.スミスと書いてあります。しかしD.スミスという表記は、間違いではないものの、あまり正確ではありません。

R.B.スミスは Richard Bernhard Smith のことで、Richard の愛称は Dick です。そのため Dick Smith と呼ぶこともあり、楽譜等でそう表記しているケースもあります。

しかし私の動画では正式な名前のように D.スミスと書いてしまっています。 楽譜では、愛称ではなく R.B.スミス(あるいは Richard Bernhard  Smith)と書くのが理想的だと思います。

何も考えずに慌てて動画を作った過去の私に会えるなら、そこんとこガツンと言ってやりたいです。訳詞者・漣さんの名前も間違え、音まで間違えて歌って、本当アホです。

原詞(英語歌詞)

R.B.スミスは、1931年に結核と診断され、1935年には34歳でその病魔に負けてしまいました。死の前年に公園で雪景色を見てインスピレーションを得て作詞したとき、彼はきっと先が長くないことを悟っていたかもしれません。何を思ってこの詩を書いたのでしょうね。

Sleigh bells ring, are you listenin’,
In the lane, snow is glistenin’
A beautiful sight,
We’re happy tonight,
Walking in a winter wonderland. 
 
Gone away is the bluebird,
Here to stay is a new bird,
He sings a love song,
As we go along,
Walking in a winter wonderland. 
 
In the meadow we can build a snowman,
Then pretend that he is Parson Brown
He’ll say: Are you married?
We’ll say: No man,
But you can do the job
When you’re in town. 
 
Later on, we’ll conspire,
As we dream by the fire
To face unafraid,
The plans that we’ve made,
Walking in a winter wonderland. 
 
In the meadow we can build a snowman,
And pretend that he’s a circus clown
We’ll have lots of fun with mister snowman,
Until the other kiddies knock him down. 
 
When it snows, ain’t it thrillin’,
Though your nose gets a chillin’
We’ll frolic and play, the Eskimo way,
Walking in a winter wonderland.

【日本語訳(訳:弥生歌月)】

そりの鈴が鳴ってるけど聞こえるかな?
道では雪がきらめいてるよ
美しい光景だね
僕たち今夜は幸せな気分さ
冬のワンダーランドを歩きつつ

青い鳥は飛んでいき、
新たな鳥がここに来てとまったよ
恋の調べを奏でてる
僕たちが歩いていく横でね
冬のワンダーランドを歩きつつ

原っぱでは雪だるまをつくれるね、
ブラウン牧師ということにしよう
彼は言うよ「ご夫婦でございますか?」
僕たちも言う「ちがうよ、
でもその時はよろしく
街にいるならね」

後でいっしょに語り合おう
暖炉のそばで夢を見ながら
恐れずに突き進もう
僕たちのプランにね
冬のワンダーランドを歩きつつ

原っぱでは雪だるまをつくれちゃうから、
ピエロということにしようか
Mr.スノーマンと目いっぱい楽しもう
あいつらが壊したらおしまいさ

雪が降ったらワクワクするよね
君の鼻は冷えちゃうけど
はしゃいで遊ぼう、エスキモーみたいにね
冬のワンダーランドを歩きつつ
 

こういった内容の詩をサナトリウムで。もう二度と好きな人と寄り添うチャンスが来ないであろう中で書いたのです。でも夢は見ていたことでしょう。治ることを心のどこかで信じていたかもしれません。

主な2種類の日本語歌詞「すてきな雪景色」

日本語の訳詞は、有名なもので2種類あり、とても似ています。今回の動画では、2種類の歌詞を組み合わせて歌っています。

どうやらどちらも漣健児さんの訳詞のようです。あるサイトでは私が間違えたよう”健児”と書いてありました。たぶん私がそれを鵜呑みにして動画に蓮健児と打ち込んでしまったのでしょう。ネット情報には気をつけないとですね!

訳詞 その1

ソリに乗って行こう
きれいな山並みも呼んでいる
楽しいウィンターワンダーランド
 
青い鳥さえいつもさえずり
恋の歌 歌っている
楽しいウィンターワンダーランド
 
雪だるまを作って
愛の言葉を書き
二つの心をかたく結んでおこうよ
 
雪の天使も二人の肩に
幸せを持ってくる
楽しいウィンターワンダーランド
R.B.スミスの原詞にあやかった内容になっていますね。この訳詞の解釈では、恋を描いた歌といえます。今回の動画でもこの歌詞で歌っています。

訳詞 その2

そりにのっていこう
きれいなやまなみもよんでいる
たのしいウィンターワンダーランド 
 
あおいとりさえいつもさえずり
しあわせをうたっている
たのしいウィンターワンダーランド 
 
ゆきだるまのまわりで
ゆきなげをしようよ
こなゆきがふるけれど
からだはあたたかい
 
ゆきのてんしもぼくらのかたに
しあわせをもってくる
たのしいウィンターワンダーランド
これはこれで冬の愉しい歌という感じがしますが、恋の色が消えています。僕らの肩に幸せを持ってくるという点が唐突に感じます。

恋愛を描くのは子どもには合わないとの解釈で誰かが改作したのでしょうか?詳細は不明ですが、改作だとしたら改悪に見えます。せっかくのロマンある歌詞が台無しになったように思いますが、いかがでしょうか。

ちなみに、いずれの歌詞も、クリスマスにはあまり関係ない内容ですね。しかも雪景色なので、クリスマスの時期には、雪が降り得る場所じゃないと合いません。南半球のオーストラリアとかは、夏にクリスマスがやってきます。

あなたはどちらの歌詞が好きですか!?

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