お待ちしておりました!
寒さも強まり、本格的な冬となってきました。朝は布団から出るのが億劫です。着替えるのも大変!特に我が家は古く、暖まりにくいため、冬は本当地獄です。床暖房とかに憧れます。
さて、今回は童謡「そりすべり」。まずはここに私が歌ったものを掲載しましょう。なお、鈴の音も入っていますが、これは私が勝手に即興的に入れました。
日本では、「ジングルベル」などに比べると知名度は落ちますが、耳にしたことがある方は少なくないと思います。まるで絵本のような世界観のある歌ですよね。
では、早速「そりすべり」について解説していきたいと思います。
日本語歌詞の内容
著作権の都合で、本ブログには歌詞全文を直接掲載できないため、上の動画にて確認いただけたらと思います。歌詞の言葉そのものは理解しやすく、イメージもそこまで難しくはないとは思います。
ただ、解釈において疑問符が浮かぶ箇所があるので、私の見解を交えつつ重点的に解説していきたいと思います。
雪のバレリーナ
“雪のバレリーナ” という特徴的なワードが出てきます。これは、雪がふわふわキラキラ降る様子をバレリーナにたとえたものと思われます。上の動画ではそれをイメージした絵を使用しているので、ぜひご確認ください。
だいて だいて 両腕に 空までも
これは直感的にはピンとこない表現ですね。雪のバレリーナの次に来ている表現なので、雪の降りしきる空を仰ぐ様子を表しているようにも思えます。
ふたり ひとつ羽で飛ぶ二羽の鳥
この表現は、どことなく言葉遊びのように感じます。同じ種類の鳥が、つがいになっていっしょに飛ぶかのように、自分たちもいっしょにそりですべっていくという意味です。
“ふたり” とは、登場人物の2人(おそらく好きな人同士)。”ひとつ羽” とは、2人乗りのそりや、2人が隣り合っている様子を指していると思われます。”二羽の鳥” もまた登場人物の2人ですが、”ふたり” と重複しているように見えますが、ふたりは二羽の鳥のようだという比喩表現といえます。
グレイさん
中間部、やや落ち着いた雰囲気のところで、突如グレイさんが登場します。この人が何者かは、英語歌詞を見ると明らかです。
結論から言うと、グレイさんは農家です。おそらく苗字ですが、一個人として捉えるなら農夫を指しているものと思います(性別不明ですが、グレイおじさんとイメージするのが自然かもしれません)。
2人がそりで向かう先はグレイさんの家。ただ疑問なのは、早く滑りに行こうとそりを走らせたのに、結局グレイさんの家でのバースデイパーティーに行くという目的が存在していた点です。滑ろうぜ!とデートに誘ったかと思いきや別の目的があったなんて、どことなく歪(いびつ)な感じがします。
でも、好きな人も目的のパーティーに連れて行きたかった、ついでにグレイさんに恋人を紹介したかった、だから誘ってみた、と考えると辻褄は合いますね。だからこそ、”素敵な日は最後もしっかり完ぺき” なのでしょう。
英語歌詞の内容は?
上でご紹介した日本語歌詞は、英語歌詞の内容が元となっています。作詞というより訳詞と言っても過言ではないでしょう。
英語歌詞の日本語訳で内容を確かめることで、よりイメージが鮮明になるかと思います。気になる方は、英語歌詞については他のサイトに詳しいのでそちらをご覧ください。
意外な(?)事実
「そりすべり」の原曲は、1948年にアメリカのルロイ・アンダーソンによって作曲された「Sleigh Ride」です。日本語にすると「そり乗り」つまり「そりすべり」です。
しかし「Sleigh Ride」には、現代の日本人にとってはちょっと意外な事実もあったようなので、ご紹介したいと思います。
原曲には歌詞がなかった
原曲の「Sleigh Ride」は管弦楽曲であり、歌詞はありませんでした。また、のちに吹奏楽やピアノのパートが追加されたとのこと。
歌詞がついたのは1950年。出版社がミッチェル・パリッシュに作詞を依頼したそうです。日本語歌詞はもっと後ですが、詳細は不明です。ただ、日本語歌詞作詞者の冬杜花代子(ふゆもりかよこ)さんは、1980年代からJ-POPやアニメソングの作詞活動を精力的にされた方で、2003(平成15)年に亡くなられています。
元々はクリスマスの曲ではなかった
「Sleigh Ride」という曲名や歌詞の内容には、どこにもクリスマスの描写は出てきません。また、元々クリスマスのために作った曲ではなかったようです。
クリスマスソングとして歌われるようになったのは、1963年に発売された、ザ・ロネッツのクリスマスソングアルバムがきっかけのようです。
そういえば「ジングルベル」や「ウィンター・ワンダー・ランド」も、そりや冬抒情を歌っているにすぎないのに、クリスマスソングとして認知されていますよね。でも元々はクリスマスソングではありません。だから別に1月や2月に歌ってもおかしくはないでしょう(ただ、白い目で見られる可能性はあります!)。
クリスマスものに限らず歌というものは、イベントにあてがわれることで、本来の姿から変化していくことが往々にしてあります。信時潔の「海ゆかば」も、特に軍歌というわけではなかったのに、戦時に歌われたり戦争回想で使われたりしており、今や軍歌として認知されています。
歌は生き物だと感じます。


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